甘党彼氏に甘いKissを
お昼休みが終わりクラスに戻るとまた私と悠はただのクラスメートになる。
彼女なのに悠を独占できない。
したいけどできない。
私って本当臆病。
「ねえ、里沙。明後日はバレンタインなこと知ってる?」
「バレンタイン?」
忘れてた。
今までバレンタインなんて私には無縁な行事だったから。
「悠君にあげないの?彼氏なんでしょ?あげなよ」
クラスで少ない友達の一人の早苗が私に問い掛ける。
もしかしてこれはチャンスかもしれない。
このバレンタインを機会に好きって言いたい。
ちゃんと私の気持ちを悠に伝えたい。