てがみ
1.ポスト
「おはよー」
朝、学校近くのポストの前で、見知った顔を見つけた。
「あ、おはよー」
男友達の所属している美術部に、からかい半分で遊びに行った時に知り合った。
美術部の、女子。
「今日暑いねー」
肩につかないくらいの、短い黒髪に隠れた首もとに手のひらで風を送るようなしぐさで、彼女は笑う。
「ほんとになー」
俺は、柏葉 涼介(かしばりょうすけ)、高校2年。
彼女は、篠原 千(しのはらゆき)、同じく高校2年。
クラスは離れているけれど、よく美術部に遊びに行っている内に、言葉を交わすようになった。
ぶっちゃけ最初の頃は、友達をからかいすぎてうるさいと一蹴されて、感じの悪い女、とか思ったのだけど。
一つ、共通点があって。
それがわかってからは、少し仲良くなったような気もする。
朝、学校近くのポストの前で、見知った顔を見つけた。
「あ、おはよー」
男友達の所属している美術部に、からかい半分で遊びに行った時に知り合った。
美術部の、女子。
「今日暑いねー」
肩につかないくらいの、短い黒髪に隠れた首もとに手のひらで風を送るようなしぐさで、彼女は笑う。
「ほんとになー」
俺は、柏葉 涼介(かしばりょうすけ)、高校2年。
彼女は、篠原 千(しのはらゆき)、同じく高校2年。
クラスは離れているけれど、よく美術部に遊びに行っている内に、言葉を交わすようになった。
ぶっちゃけ最初の頃は、友達をからかいすぎてうるさいと一蹴されて、感じの悪い女、とか思ったのだけど。
一つ、共通点があって。
それがわかってからは、少し仲良くなったような気もする。