てがみ
「瑠衣、帰るぞー」


はぁい、と言いながら瑠衣は俺が脱がしたスカートや自分で脱いだチュニックを手に取り、おとなしく着始めた。


清算を済ませ外に出ると、前を歩いていた俺の袖を瑠衣が引っ張った。


「ん?」


「リョー、怒ってる?」


俯いて上目がちに、恐る恐る聞いてくる。


「なんで?」


「ん、勝手に延長したから…」


少し申し訳なさそうに。
反省してるのかな?と思い、手を伸ばして頭をなでなで。


「反省しろよー、家に着いたら10時だぜ?明日遅刻すんなよ」


途端に、顔には満面の笑み。
大きく頷いて、腕に絡み付いてきた。


「ごめんね、どうしても初デートで初エッチしたかったんだ~」
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