てがみ
ドンッ


「うぉっ?!」


突然、体に衝撃を受けて目が覚めた。
ってか、いつの間にか寝てたのか…


「兄貴、飯」


キョトンとしていると、頭上から声がした。
目をこすって見上げると…


「おう、悠太、おはよう」


横になったまま、右手を挙げて挨拶。
弟の悠太だ。


「寝ぼけてんじゃねー、晩飯出来たってよ」


そう言って、悠太は部屋を出て行った。
あいつ…
今、俺の事蹴って起こさなかったか?


まぁいいや。
でかいあくびを一つして、俺も後に続いて階下へ向かった。
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