てがみ
降りると、ダイニングテーブルには既にカレーライスの盛られた皿が4つ並べられていた。


悠太は早々と席について、スプーンでそれをでかい口に運んでいる。


親父はリビングのソファで夕刊を眺めている。


「涼介、お腹空いてるでしょ?大盛りにしてるから」


母さんが流しから、顔だけこちらに向けて言った。
うん、と頷きながら席に着く俺を見て、続けて親父へと声をかけた。


「ちょっとー、冷めちゃうわよ」


「おぉ、今行く」


親父も慌てて席へ着いた。
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