てがみ
「バイト先で貰ったんだ、賞味期限切れてるから今日中に食べろよ」
訝し気な表情で紙袋を見ている篠原の、膝の上に有無を言わせず乗せた。
「柏葉くん、バイトなんかしてたんだ…」
手にしていた絵筆を、キャンパス横に置いた机の上の、パレットにそっと置いて紙袋の中を覗きながら言った。
「主に夜な、あと土日」
ふぅん…と、興味なさげに紙袋から、個包装の焼き菓子を取り出した。
「柏葉くん、いつもここにきてるから…バイトなんかしてないと思ってた」
「ははっ、バイトまでの時間潰しなんだ、いつも邪魔して悪いな」
「うん」
はっきりと肯定されるとさすがに傷つくな…
そんな気持ちが顔に浮かんだのか、篠原はおもむろにクックッ、と喉を鳴らして笑い出した。
「あははっ、冗談だよ、本気で邪魔だなんて思ってないから」
堪えきれずに、大きく笑った。
訝し気な表情で紙袋を見ている篠原の、膝の上に有無を言わせず乗せた。
「柏葉くん、バイトなんかしてたんだ…」
手にしていた絵筆を、キャンパス横に置いた机の上の、パレットにそっと置いて紙袋の中を覗きながら言った。
「主に夜な、あと土日」
ふぅん…と、興味なさげに紙袋から、個包装の焼き菓子を取り出した。
「柏葉くん、いつもここにきてるから…バイトなんかしてないと思ってた」
「ははっ、バイトまでの時間潰しなんだ、いつも邪魔して悪いな」
「うん」
はっきりと肯定されるとさすがに傷つくな…
そんな気持ちが顔に浮かんだのか、篠原はおもむろにクックッ、と喉を鳴らして笑い出した。
「あははっ、冗談だよ、本気で邪魔だなんて思ってないから」
堪えきれずに、大きく笑った。