てがみ
「ううん、私はいつでも可愛い女の子の味方」


あれ、なんか本当に篠原の印象ががらっと変わった気がする…
瑠衣がいるからか?


「えっと…リョー、篠原さんって…?」


お礼を言ってから、瑠衣はおずおずと聞いてきた。
あ、そっか、紹介がまだだったな、


「ああ、えーと、篠原、えっと…彼女の」


「弓河、瑠衣です。F女子の1年です」


途中まで言うと、瑠衣はパッと明るい表情で一歩前に出て言った。


「瑠衣ちゃん?私は、篠原千。ここの2年」


「篠原は美術部で、なんだ、えっと、一応、友達」


篠原の事を紹介しようと思った時、うまい言葉が見つからずに変な紹介をしてしまった。


「え、一応ってひどいなぁ柏葉くん…知り合いでもいいけど」


「そっちのが酷いだろ」
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