花屋のあの子と俺。















「そ、そんなことっ…。」







花屋の子はそう言ってブンブンと手を左右に振った。









その時、店の奥から店長らしき女の人の声が聞こえてきた。






「橘(たちばな)さーんっ。
 ちょっといいかしらー?」





橘…?





「…あ…。
 私、仕事があるので…。」






「…あ、おうっ…。」






俺が手を振ると、あの子は一瞬俺に笑顔を見せると、奥へと姿を消した。














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