幼なじみは狼くん？
理奈のことを好きだって言っていた男が理奈に告白をするという噂を聞いた。

俺は、急いで理奈のところに向かった。

「ヤメて！！」

教室に着くと理奈の声が聞こえてきた。

急いでドアを開けると、泣きながら男の腕から逃げようとしている理奈が目に入った。

「テメエ！！理奈に何をしてやがる！！」

その状態をみた俺は頭に血が上り男をぶっ飛ばした。

「いってえな！なにするんだよ。」

男はぶっ飛ばされた痛みで顔を歪ませていた。

「それは、こっちのセリフだ！理奈に何をしようとしたんだ！」

ずっと一緒にいて、初めて会ったときしか見てない理奈の涙。
理奈は、体を震わせてこっちを見ていた。

「ふられたから、キスだけでもしようとしただけだ。」

「テメエ最低だな。」

そう言って俺は男をもう１発殴った。

「たっくんもうヤメて！！」

理奈は泣きながら俺の腕を掴んできた。

「もう良いから…」

俺は震えている理奈を抱きしめた。

気づくと男は逃げてしまったらしく、教室にはいなかった。

「理奈大丈夫か？」

ずっと俺の腕の中で震えて泣いている理奈。


「怖かった…」


「もう大丈夫だから…」

そう言って理奈を強く抱きしめた。

次の日、俺と理奈が付き合ってると言う噂が流れるなんて考えてもいなかった。
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