幼なじみは狼くん?

拓哉side

体育館で理奈と別れると先に行ってた竜がいた。


「拓哉!お前頭良かったんだな!」

俺の成績を知った竜は驚いていた。

「まあな。」

「俺赤点なんだよ~。入部して早々に追試で遅れるなんてありえねえ~!!」


「勉強しないお前が悪い!」


スパッと切り捨てると、竜は嘘泣きをしたが知らない顔をした。


「なぁ。拓哉。」

声をかけてきたのは、同じクラスの武田 努だった。


「何?努?」


「拓哉。身代わりハヤッ!」


――ダンッ


「~~~!」

俺は、竜の足を思いっきり踏んだ。


もう性格を隠す必要はないが、めんどくさいからだ。


「どうしたの?大丈夫竜~。それより、努。何?」


そう言うと努は頭を掻いて、こたえた。

「拓哉さ~。理奈の事どう思ってる?」
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