幼なじみは狼くん？

試合

拓哉の方を見ると丁度、目が合った。

軽く手を振ると、拓哉も軽く手を振ってくれた。


「では、一年にはシングル試合をしてもらいます。どれくらい上手なのか知りたいし。」


部長の人にそう言われ私たちは、試合する順番を決めた。

美咲は、最後から２番目で私は１番最後だった。

男子の方も試合をするらしく、竜がコートに入っていた。

「あっ!竜じゃない！ヤッパ上手いね～頭悪いのにさっ。」

美咲は、竜を見て感心していた。

人数が多いため、１セット１５点マッチの試合になった。

竜は、余裕で勝ち私たちが見てるのに気づくと、ぶいサインをしてきた。

「あいつ調子こきすぎ！」

美咲はそう言うと私の隣で竜にべ～と舌を出していた。

２番目の男子は、拓哉だった。
拓哉も私と同じで、中学の時は部長をしていた。

（ヤッパ、フォーム綺麗だな～スマッシュ速いし…）

感心していると近くで女子の話声が聞こえてきた。