幼なじみは狼くん?
「ハァ…ゼイゼイ。ぎっギリギリ…間に合った。」

「ちょっと理奈大丈夫?入学式そうそう遅刻するんじゃないかって、こっちはハラハラしてたんだよ。」

あの後、ギリギリ入学式に間に合った。

息を乱して、高校に来た私達を見て、美咲が心配そうに声をかけてきた。

「心配かけてゴメン。美咲。これも全部拓哉のせいなの」

ギロッと拓哉の方を見ると、拓哉は、すまなそうに手を合わせて私に頭を下げていた。

「拓哉って憎めないところがあるよねー。」

「だから困るんだよ。ちゃんと怒ることができないって言うか…」


「まあ、仲が良くて良いんじゃない?それより理奈。クラス発表されてるみたいだらか見に行こう。」

美咲に言われクラス発表を見に行くことにした。
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