幼なじみは狼くん？
「美咲。クラス何だった？」

「私は、４組だったよ。理奈は？」

「私も４組だよ！ヤッタ～！！」

私が入った学校は、元男子校の工業高校のため、クラスに女子は、４０人中７人くらいしかいないのだった。

「拓哉も同じクラスかな？」

山本 拓哉というのを探したが４組にいなかった。

「同じクラスじゃないんだ…」　　　　　　　　　　　　　
「理奈～クラス離れちゃったね～」

拓哉が目を涙目にしてこっちに向かってきた。

「何泣いてるの～。同じ学校なんだから、会えるでしょ？」

「竜とは同じクラスだったけどでも、ウワ～ン」

「何～とうとう理奈と拓哉クラス別になったんだ。」

拓哉が泣き出したのを見て、美咲があきれた顔で言った。

なんで、拓哉がこんなに落ち込んでいるかというと、拓哉とは小学校に入学してから、中学校卒業まで同じクラスだったのだ。

そんなに同じクラスになるのは、あり得ないと思うかもしれないが田舎だったため、クラスが1学年に２クラスしかなく、二分の一の確率で、中学校まで同じクラスになっていたのだ。
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