幼なじみは狼くん?
「なっ何でもない!」

「何でも無いわけないだろ!こんなに目を腫らせて!…………っ。拓哉の事か?」

竜は辛そうな顔をして、聞いてきた。

私は、何も言えず黙っていると竜は肩をおとした。


「俺、理奈がオシャレして拓哉と歩いてるの見たんだ。理奈は拓哉と付き合っているのか?」

一生懸命な竜に私はごまかす事ができなかった。


「お試しだけど付き合ってる。」


私が、ポツリと言うと竜は私をじっと見つめた。


「拓哉。今日他の女子と帰ったよな。それで、泣いてたんだろ?拓哉が好きなんだろ?」


潤と同じ質問をしてきた竜に私は驚いた。


「わからない。ただ辛いな…」

そう言うと、竜は私の腕を引っ張ってきた。


気づくと私は、竜の腕の中にいた。


「竜?」


「俺じゃダメか?」


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