男子校は危機百発ッ!☆→イケメン男子と恋しよう←☆
「……俺の名前……、…呼べよ…」
悲しそうな顔をした淨弥に、なぜかドキッとした。
「……淨弥」
今度は、躊躇わなかった。
「…淨弥…」
何度も、
何度も…
大好きな人の名前を呼んだ。
「……ありがとう…」
淨弥は微笑んで、あたしの頭を撫でた。
……ありがとうの言葉の意味が、
――分からなかった。
どうしてそんなに
あたしに名前を呼んで欲しかったんだろう
どうしてそんなに
悲しい顔をするんだろう
あたしは
淨弥のこと
全然知らないのに
…こんなにも溺れて
……いいのだろうか…