男子校は危機百発ッ!☆→イケメン男子と恋しよう←☆
「……クスッ。…貞子みてー」
淨弥はあたしを見て笑いながら教室に入って行った。
さ、だこ……。
「……なんか嬉しいような、…ショックのような…」
あたしはカツラを取り、頭を傾げた。
「椎、早くカツラ持ってこい」
教室の中から淨弥の声が聞こえたから、
「はぁーい!」
あたしは返事し、中に入った。
あの日以来、あたしと淨弥の間に何か変わったのかと言うと…
特に何も変わらなかった。
あたしが気にしてんのに、淨弥は何事もなかったような顔をしてる。
でも…
距離が縮まったのは、確かに言える。
淨弥って呼んで、最初は寮のみんなは驚いてた。
だけど、時間が経って、みんなも気にしなくなった。
「……。」
ただ――……
あの夜――……