男子校は危機百発ッ!☆→イケメン男子と恋しよう←☆
手に持っていたチラシが、床にパラパラと舞い散る。
「………っはぁ…はぁ…」
やっと唇を離してくれたが、唇にまだ熱が残っている。
宇津井はあたしの唇を親指で強く拭いた。
キスよりも露骨なその感触に、顔がカァーっと熱くなる。
「……宇津井…」
あたしは宇津井を見上げる。
ねぇ…
…どうして……?
「……どうして…?」
あたしは頭を傾げながら聞く。
目が、少し潤っている。
「……そんな顔、すんじゃねぇよ……」
宇津井はあたしを見て、自分の下唇を噛んだ。
「…キス……」
…どうしてキスしたの……?
「……キスがどした」
「……どうして…?」
あの――
――熱いキス