男子校は危機百発ッ!☆→イケメン男子と恋しよう←☆
宇津井はあたしを抱き寄せ、小さい声で言った。
「…へっ?」
「い、今、こっち見んじゃねぇ。おら、行くぞっ」
宇津井はそっぽを向いたまま、あたしの手を引っ張り、保健室から出た。
…強引で、
甘いキス。
淨弥とは、
全然違うキス。
正直、
すっごくドキドキしてる。
あの噛み付くようなキス、
――くせになりそうだ。
でも……
分からない。
あたしは――
宇津井のこと、友達としか思えなかったから。