男子校は危機百発ッ!☆→イケメン男子と恋しよう←☆
「………宇津井の気持ちは、すっごく嬉しい。…でも、…あたしは宇津井の女になれない」
あたしがそう言うと、宇津井は切なそうに笑った。
「……人の気持ちは、変わるもんだ。…俺は、……諦めないかんな」
宇津井はあたしの頭をポンっと撫でて、ゆっくり寮へ入って行った。
…ごめん、宇津井。
……淨弥、
…淨弥の過去に何があったのかなんて、あたしには分からない。
…淨弥の秘密は、一体なんなのか、あたしには分からない。
でも……、
…淨弥のことが好きだから、
……あたしは、
………諦めたくないよ。
――ねぇ、淨弥。
あたしを見る時の
淨弥の目には、
一体誰が映っていたの?