男子校は危機百発ッ!☆→イケメン男子と恋しよう←☆
寮の前で、椎とヒロが抱き合っていた場面を思い出して、
なぜだかわからないが、心臓のあたりがチクリと痛んだ。
……最近の俺、変だ。
そして
……今も。
こっちへ向かってる人影が、……椎に見えるんだ。
…もう、来るはずがない。
俺は、…最低なことをしたから。
……でも、
幻覚じゃなかった。
「……淨弥」
目の前に立っている椎。
自然に俺の隣に座り、俺と同じようにねっころがった。
「月、あんまり見えないね」
なんで、こんな時に、こんなこと言うんだ?
「……あぁ」
「でも、あの星は相変わらず、ばっちり見えるね」
そう言って、椎の指差した方を見ると、
その先は、空に輝く、
北極星だった。