男子校は危機百発ッ!☆→イケメン男子と恋しよう←☆
俺はそういう気持ちじゃない。
君が好きじゃない。
……あくまでも、アユミと似ているから、
…こうして、近づいているだけ。
男と喋ってるのを嫌がるのも、…アユミと似ていたから。
男に襲われそうになって助けたのも、アユミと似ているから。
キスしたのも、印つけたのも、
……アユミと似ているから………。
――と。
少し前までは、
そう、言い切れた。
でも今は、
何かが違うんだ。
アユミとしてではなくて、椎として、見るようになったんだ。
「……そ、っか」
そうやって、悲しそうに笑う君を、今すぐにでも抱きしめたくなった。
「……もう、帰って」
でもこれ以上、
……君を傷つけたくないんだ……。