男子校は危機百発ッ!☆→イケメン男子と恋しよう←☆
「…淨弥…」
淨弥はハァハァと、肩で息をしながら靖杜を冷たい目で見ていた。
「汗だくになってんじゃん。走ってきたんだよね?見えちゃったし。
俺と”椎”が二人っきりで居るのがそんなに嫌だったの?」
本当だ……。
…汗だく…だ。
走ってきた?
靖杜はあたしを離そうとしないし、余計に抱きしめる力を強めた気がする。
それを見た淨弥の眉がピクリと動く。
「…”椎”って呼ぶな。その呼び方は俺だけの呼び方だ」
ドキンッ
…俺だけ…。
なんだか恥ずかしくて、あたしの体の体温は更に上昇し、心臓のドキドキは更に高まった。
「淨弥ってすぐヤキモチ妬くね♪かっわいい〜」
靖杜はケラケラ笑いながら淨弥をからかった。