男子校は危機百発ッ!☆→イケメン男子と恋しよう←☆
「椎榎、もう、大丈夫か?」
宇津井はそう言って、心配そうな顔であたしを見る。
「うん、大丈夫。…心配かけちゃってごめんね。あと、ありがとね」
あたしは笑って、宇津井に答えた。
「……あぁ」
……うっわぁ…。
宇津井って、こんな顔もするんだね…。
宇津井の優しい笑顔に、思わずドキッとしてしまった。
「よしっ、椎榎ちゃん、もういい?」
靖杜は頭を傾げながらあたしに聞いてきた。
「えっ?」
……何が?
「ネタバラシの時間でーす♪」
靖杜はそう言って、一人で拍手し始めた。
あたしらはポカーンとしたまま、靖杜を見た。
何言ってんだ?
よく理解できん。