男子校は危機百発ッ!☆→イケメン男子と恋しよう←☆
表情ころころ変わるし。
泣いた、かと思うと、すぐに笑っちゃってるし。
何事にも力を入れ、絶対中途半端なことはしなかった。
…俺はそんなあいつに……、
――あいつに、惹かれていった。
「……ヒロも、椎のこと好きだろ?」
俺は俯いたヒロに言った。
するとヒロは顔を真っ赤にして、俺に反発した。
「ばっ、ん、んな訳、ななないだろっ。誰が、あああんな馬鹿女を好きになるかっ」
……なんか、
ヒロが可愛く見えた。
いや、実際、この反応かなりおもしろい。
まるで、初めて人を好きになる女子中学生みたいだ。
「クスッ。馬鹿だな、バレバレだよ」
俺はクスクス笑いながらヒロの顔を見た。