男子校は危機百発ッ!☆→イケメン男子と恋しよう←☆
パタンっ
……ハァー…。
なんなんだっさっきのやり取りは。
急に押し倒されたかと思いきや、髪を手でとかし、…キスしようとしてきた。
宇津井に触れられた箇所の髪に触れると、またさっきの感触を思い出す。
………やっぱり、カッコよかった…。
そしてドキドキした、と思う。あんまり認めたくないけど。
……って、あたしったら何してるんだろう。
「部屋に戻らなきゃ」
フゥーと息を吐き出して、自分の部屋へ足を運ぶ。
−−−−−−−………
−−−−−−………
夜の10時。
ベットに倒れ、今日一日を振り返る。
「…………。」
ドタバタとした一日だったよ全く。
こんなに濃い一日が、あたしのちっぽけな人生の1ページに刻まれるかと思うと、少しだけゾッとする。いい意味でも、悪い意味でも。
「……眠れない」
ママとパパ、今何してるんだろう。
パパ、金髪美女に見とれて、ママに怒られてないかな。
「……お散歩にでも行こうかなぁー…」
パジャマの上にパーカーを羽織り、部屋を出ることにした。