男子校は危機百発ッ!☆→イケメン男子と恋しよう←☆
いやいやいや。
あなたも離してちょうだい……。
「はぁー?俺〜?そーじゃねーだろ〜!唯杜が離せよ〜」
や、靖杜っ……。
「てか両方とも「おいっ!!」
……!?
またあたしの話を……。
「うわっ」
靖杜の声とともに急に背後が軽くなった。
「…あ」
「お前もだぞ!」
今度は前も軽くなった。
抱き着いてた唯抖と靖杜は、あいつの手によってあたしから離れた。
「宇津井…」
−−そう。
宇津井でした。
「ヒロヤキモチ妬いてる〜」
唯抖はニヤニヤ笑いながら宇津井を見てる。
え?
ヤキモチ?
その瞬間、宇津井の顔は真っ赤になった。
「や、妬いてねぇーよ!」
宇津井はそう言って、ドスドスと食堂の方へ歩いて行った。
……妬く?
ヤキモチ?
……まっさか〜!
宇津井に限ってそんなこと、
……ないから…。
あたしと唯抖と靖杜は一緒に食堂へと向かった。