男子校は危機百発ッ!☆→イケメン男子と恋しよう←☆




「………お前…、無防備過ぎ…」

急に妖しく笑う淨弥君から、目を離せなかった。


「もっと気をつけろ」

そう言って、淨弥君はあたしの首筋を指で軽くなぞる。


「……っ」

くすぐったい……。


「……可愛い…」

そう呟いて、淨弥君は顔を近づけてくる。


……か、…わいい…?



「……え?」


今、淨弥君、

あたしのこと…

……可愛いって…。



「少しは、気付け」

片方の手で、首筋をなぞりながら、もう片方の手で、あたしの唇をなぞる。


な、にこれ……



淨弥君の目を、
……見れない…。



「……キス…したいかも」





あたしの顔は、きっと熟したトマトより真っ赤だろなぁ……。

そんなことをぼんやり考えながら、
あぁ、あたしも淨弥君とこのまま、



……キスしたいなんて、

思ってしまった。



「でも、今はやめておく」

淨弥君はそう言って、あたしから手を離した。

その場から立ち上がり、手を差し延べてくる。





「あんま行きたくないけど、教室、行こっか」

淨弥君はちょっと困ったように優しく微笑みながら、あたしにそう言った。



−−ほら

心臓がまた反応した。


あたしは、淨弥君の優しい笑顔…

いや、淨弥君の全てに、弱いと思う。


何をしても、綺麗で。綺麗でたまらなくて。
そんな淨弥君に、心臓はやられっぱなし。




「いつか、椎も俺とキスしたいって、思ってくれるかな」

突然耳元でそう言われ、あたしの体はカチンコチンに固まってしまった。



「それまでは、お預けかな?」

淨弥君はそう言ってクスッと笑って、あたしの頭をポンを撫でた。



あぁ。

だめだ。


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