男子校は危機百発ッ!☆→イケメン男子と恋しよう←☆
「せ、淨弥君?」
「……。」
むっ、無視しないでよ……。
「…やばくね?」
「野村淨弥の女?」
男子らがこそこそとまたなんか言ってる。
淨弥君は周りなんかお構いなしに教室へと向かう。
さっきみたいなことが、もう起きないように、
こうして守ってくれてるのかな。
握られた手から淨弥君の体温が伝わって来て、なんだかちょっぴり胸が締め付けられた。
−−−−−−−………
−−−−−−………
「おいっ!お、お前らなんで手繋いでるんだよ!」
宇津井は朝っぱら大声でうるさい……。
教室に入っても、淨弥君はあたしの手を離さなかった。
「え〜淨弥だけずるーっ!!どうしてどうして〜〜?僕も椎榎と一緒に手繋ぎながら登校したかったぁ〜〜」
唯抖は子犬みたいにあたしと淨弥君の回りをぐるぐる回る。