トランプ帝国記
「…ついて来てくれるか?」


れんげは自分のことなのに、自分の答えに自信がなかった。


ただずっと、フェイの目を真っ正面に見ながら、れんげはやっと首を下ろす。


それを見てフェイは儚げに笑って見せた。


キアーはまた面倒くさそうな表情になった。


「大丈夫!私が面倒みるからっ」


リアがれんげに駆け寄って両肩を軽く叩いた。


「騒ぎを起こさないよう住人には知らせず行く。


準備でき次第進もう。」


頷くリア。


テーブル近くに固まる4人から離れ、背を向けたクロードが話し出す。
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