トランプ帝国記
それから2日ほど経った朝。
いつもと変わらず、青年が外のポストの手紙をチェックしようと蓋を開ける。
すると、しろい縦長の封筒が、膨れて置いてある。
中身を見ると―…、
「―――?!!」
数十枚の紙幣が入っていた。
「大変だあ!おい、起きてくれえ!!」
青年が慌てて仲間を起こす。
その大声は、リアたち子供らが眠る部屋にも届いていた。
「どうしたんだよ…、まだ子供たちが寝てるのに」
「これを見てくれ!」
青年が開けた袋の中から、大金が出てくる。
「!?なんだこの大金…!」
「今ポストに入ってたんだ」
「そんなバカな!」
男たちは目を見合わせた。
「…返すべき、だよな」
「どこに…?」
その問いの後、青年は何も答えれず、また目を合わせた。
「…きっと、神様が子供たちのために、くださったんだよ」
青年たちはそう思いながら、袋を見つめた。
リアは部屋で、苦笑しながら聞いていた。
そして右手で左腕の肩を隠すように覆った。
いつもと変わらず、青年が外のポストの手紙をチェックしようと蓋を開ける。
すると、しろい縦長の封筒が、膨れて置いてある。
中身を見ると―…、
「―――?!!」
数十枚の紙幣が入っていた。
「大変だあ!おい、起きてくれえ!!」
青年が慌てて仲間を起こす。
その大声は、リアたち子供らが眠る部屋にも届いていた。
「どうしたんだよ…、まだ子供たちが寝てるのに」
「これを見てくれ!」
青年が開けた袋の中から、大金が出てくる。
「!?なんだこの大金…!」
「今ポストに入ってたんだ」
「そんなバカな!」
男たちは目を見合わせた。
「…返すべき、だよな」
「どこに…?」
その問いの後、青年は何も答えれず、また目を合わせた。
「…きっと、神様が子供たちのために、くださったんだよ」
青年たちはそう思いながら、袋を見つめた。
リアは部屋で、苦笑しながら聞いていた。
そして右手で左腕の肩を隠すように覆った。