高嶺に咲く恋
「そうですか……」


暗くうつむく。



他の部員たちが神妙な顔をして、やっと時が動き出した。



「ただし」



「ただし?」



「あたしに見合う男になったら付き合ってもいいよ」



小声でいうと、



「……わかりました!」



隆裕はニッと笑って、部室をでていった。






翌日、隆裕は運動部の勧誘を全部断って手芸部の部員になった。
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