君の笑顔


もう一度、何も言えずにいる私に唇がそっと触れるだけの優しいキスをしてくれた。


この時の私の顔は赤面している上に涙で酷いことになっていたと思うと暗がりの駐車場で良かったと思った。



なかなか言葉を発せずにいた私だけどこれだけは言わなきゃ、今言わなきゃ。そう思い力を振り絞って『佐竹さん大好き。ありがとう。』とやっとの思いで言った。


佐竹さんは無言で私をギュウってしてくれた。

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