sweet on sweet
第6章
なぜか学校が久しぶりに感じる
今日この頃
「えー、皆さんは…」
と先生の長話が始まりつつ
俺は考えながら窓の外を眺めていた
今日は帰ったらシフォンケーキ
でも作ろっかな
瑞希は…多分来るだろう
あれから瑞希はほとんど毎日
俺ん家に来ていた
来るたびに俺の作ったケーキを
食べてゆく
「おい!一谷!!」
「ああ。すまん、何だ?」
考え事していて何も聞こえてなかった
「お前全然話し聞いてなかったのかよ!」
そういうコイツは俺の友という奴だ
学校に数人いるクラスでなんとなく一緒にいる奴
そう言えば周りがガヤガヤしている