私の好きな彼女、私を愛した彼氏
その瞬間…私の瞳からは大粒の涙が零れだしていた。
震える指先で――。
漏れそうになる嗚咽を噛み締め押し殺し、私は電源ボタンを押した。
――たった2分38秒。
アンタを思い出すには充分すぎる時間。
何が真実で何が虚実なのか…。
ハルとアカネ、私はどちらを選べば良かった?
ミウとアキ、私はどちらで生きていけば良かった?
……何度となく問いかけたその問いも答えが見つかる予兆はない…。
私達はもうすぐ22歳になる。
アカネと出会って6年目の春。
ハルと出会って4年目の春。
触れ合った唇は熱を帯びていた。
それは間違えなくアカネの…柔らかい女の子の唇だったのにね。
ハル……。
震える指先で――。
漏れそうになる嗚咽を噛み締め押し殺し、私は電源ボタンを押した。
――たった2分38秒。
アンタを思い出すには充分すぎる時間。
何が真実で何が虚実なのか…。
ハルとアカネ、私はどちらを選べば良かった?
ミウとアキ、私はどちらで生きていけば良かった?
……何度となく問いかけたその問いも答えが見つかる予兆はない…。
私達はもうすぐ22歳になる。
アカネと出会って6年目の春。
ハルと出会って4年目の春。
触れ合った唇は熱を帯びていた。
それは間違えなくアカネの…柔らかい女の子の唇だったのにね。
ハル……。