私の好きな彼女、私を愛した彼氏
「あら、アカネにアキちゃん。今帰り?」



……おばさんっ!!…

私達は繋いでいた手を慌てて離した。
背後より聞こえたアカネのお母さんの声。


何で……。


急に足元が暗くなるのを感じた。
背筋をかけ抜ける悪寒。
助けを求めるかのように視線をアカネへと向けると……。

「……ア…カネ?」

そこには青ざめた【アカネ】が立ち尽くしていたのだった。

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