私の好きな彼女、私を愛した彼氏
season7 私と彼の残された時間
毎年10月の中頃にある中央公園での季節外れの花火大会。
5月にある福岡県での苅田港花火大会を筆頭に始まる全都道府県夏の風物詩の締め括りだ。
残暑…というよりは冬が訪れるほんの手前。
浴衣姿の女の子は6割弱と少なめだけど、彼氏に可愛い姿を見せたい乙女達は寒さを堪え精一杯の笑顔で着飾る。
私も…その中の一人だった。
産まれて初めての浴衣。
多分…もう二度と着ることはない。
深夜11時。
私の携帯が鳴った。
着信音は…ミウの声。
【ハルだよ!】
世界で一番幸せな女の子のように明るく…弾む声。
今の私には耳を塞ぎたくなるくらい不快で枕を被せて無視を続けた。
すると息をつく暇もなく次の電話が―――。
またか…と溜め息をついた時だ。
「……ハル…じゃない。」
携帯を購入した時に予め内蔵されてた、その名も【着信音3】が流れ出したのだ。
これはアドレス帳に登録が無い人からの電話。
非通知拒否設定は施してるので恐る恐るディスプレイに目をやると…
「公衆電話??……誰だろう。」
5月にある福岡県での苅田港花火大会を筆頭に始まる全都道府県夏の風物詩の締め括りだ。
残暑…というよりは冬が訪れるほんの手前。
浴衣姿の女の子は6割弱と少なめだけど、彼氏に可愛い姿を見せたい乙女達は寒さを堪え精一杯の笑顔で着飾る。
私も…その中の一人だった。
産まれて初めての浴衣。
多分…もう二度と着ることはない。
深夜11時。
私の携帯が鳴った。
着信音は…ミウの声。
【ハルだよ!】
世界で一番幸せな女の子のように明るく…弾む声。
今の私には耳を塞ぎたくなるくらい不快で枕を被せて無視を続けた。
すると息をつく暇もなく次の電話が―――。
またか…と溜め息をついた時だ。
「……ハル…じゃない。」
携帯を購入した時に予め内蔵されてた、その名も【着信音3】が流れ出したのだ。
これはアドレス帳に登録が無い人からの電話。
非通知拒否設定は施してるので恐る恐るディスプレイに目をやると…
「公衆電話??……誰だろう。」