真紅の翼


「……受け止めろ」

不気味な男が不気味な声で、

少年に命ずる。

「珍しい…助けるんですね。」

少年が口を開いた、

男はそれを無言で制す。

「……畏まりまして。」

白髪の少年は、

小さくつぶやくと、

すばやくそれを受け止めに向かった。

その少年の身のこなしは、

とても人間とは思えない。





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