真紅の翼





彼女は歩く。

彷徨い歩く。

ここが何処だかもわからずに。

ただ、首を抱き、

彼女は歩く。

もう、涙という暖かな水は、

しらずしらずの内に朽果ててしまった。





< 5 / 19 >

この作品をシェア

pagetop