ココアが欲しいんだ【季節短編】






学校から帰る時も、冷たいままのアタシの心。




今の気温ぐらい冷えちゃってた。




「寒いな…」




そんなに寒くないのにそうつぶやいてた。




いつの間にか頬を伝う一筋の水。




「…どうして?」




なんで泣いてるの?




こんなんじゃ視界が水で見えないじゃない…




顔についている水を急いで拭って、前をキッと見据えた。




「え?」
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