ココアが欲しいんだ【季節短編】






目の前にあるのはあの自販機。




そしてその横においてある自転車。




前に立っているのは――




「なんで?」




――あの人。




言葉に詰まり、声が出ない。




彼はそっと振り返るとあの時見せたあの笑顔で言う。




「あけましておめでとう」




遅い遅い新年の挨拶。




これは夢?
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