恋愛日和―愛してるの意味-
彼女、……あぁ、そうか、彼の中での彼女はもう私じゃないんだ。
ははっと、嘲笑を浮かべ見つめるは
彼より奪い取った小さなエメラルドグリーンの小袋。
大きさから、中身は安易に想像が付くが
それだけは有り得ないと信じたい。
もし、……もし、彼がアレを私以外の人に
プレゼントとして買っていたとしたら
正直、今まで彼と過ごしてきた幸せだった時間までを
否定しないといけないから…。
震える手で、私は袋の中を覗き込んだ。
すると、綺麗に包装された小箱が目に入る。
一致度80%、それ以上は危険、やめておけ。
そんな言葉が脳より発せられた気がした。
だが、ここまで来て引くわけにも行かない。
私は思い切って、箱の蓋を開いた―――。
―――ティファニーの、ホワイトゴールドのペアリング。
『ねぇ、来年のクリスマスはコレ買ってよ。』
『買ってよって、お前…簡単に言うねぇ。
ゼロの数、確認してみろっての。』
『ちゃんと確認してから言ったよぉ。
――貴方のお給料3ヶ月分くらいでしょ?
――――婚約指輪、としては、コレくらいして当然じゃない??』
『婚約指輪?―――、誰と誰の。』
『はぁっ??あのねぇ、鈍いのかワザとなのか知らないけど
女の口からこれ以上言わせるのは
男としてデリカシーがないわよ。』
『デリカシーねぇ。もともと無いから、俺。』
『―――むぅ。もういいよ、頼んだ私がバカでした。』
『まぁ、とりあえず考えとくよ。
あんま期待しないで待ってて下さい。』
「――何で、よりによって……コレを、私以外の人にプレゼントするのかなぁ。。。」
もう、それ以上は言葉に出来なかった。
悔しさ、悲しさ…それ以外も負の感情が渦を巻き、
今にも漏れそうになる嗚咽を抑えるために噛み締めた唇からは
真っ赤な血が滴り落ちる。
泣きたくない――、泣くもんかっ。男に裏切られたくらいで…
約束の婚約指輪を他人に送られたくらいで……泣いてたまるかっ!
ははっと、嘲笑を浮かべ見つめるは
彼より奪い取った小さなエメラルドグリーンの小袋。
大きさから、中身は安易に想像が付くが
それだけは有り得ないと信じたい。
もし、……もし、彼がアレを私以外の人に
プレゼントとして買っていたとしたら
正直、今まで彼と過ごしてきた幸せだった時間までを
否定しないといけないから…。
震える手で、私は袋の中を覗き込んだ。
すると、綺麗に包装された小箱が目に入る。
一致度80%、それ以上は危険、やめておけ。
そんな言葉が脳より発せられた気がした。
だが、ここまで来て引くわけにも行かない。
私は思い切って、箱の蓋を開いた―――。
―――ティファニーの、ホワイトゴールドのペアリング。
『ねぇ、来年のクリスマスはコレ買ってよ。』
『買ってよって、お前…簡単に言うねぇ。
ゼロの数、確認してみろっての。』
『ちゃんと確認してから言ったよぉ。
――貴方のお給料3ヶ月分くらいでしょ?
――――婚約指輪、としては、コレくらいして当然じゃない??』
『婚約指輪?―――、誰と誰の。』
『はぁっ??あのねぇ、鈍いのかワザとなのか知らないけど
女の口からこれ以上言わせるのは
男としてデリカシーがないわよ。』
『デリカシーねぇ。もともと無いから、俺。』
『―――むぅ。もういいよ、頼んだ私がバカでした。』
『まぁ、とりあえず考えとくよ。
あんま期待しないで待ってて下さい。』
「――何で、よりによって……コレを、私以外の人にプレゼントするのかなぁ。。。」
もう、それ以上は言葉に出来なかった。
悔しさ、悲しさ…それ以外も負の感情が渦を巻き、
今にも漏れそうになる嗚咽を抑えるために噛み締めた唇からは
真っ赤な血が滴り落ちる。
泣きたくない――、泣くもんかっ。男に裏切られたくらいで…
約束の婚約指輪を他人に送られたくらいで……泣いてたまるかっ!