恋愛日和―愛してるの意味－

『現在進行形』では無い――と、思う。
でも、あの約束を今でも信じてるのは
まだ彼を愛し続けてる証拠なのだろうか。

初恋は実らない。
そんな言葉を良く耳にするが
それは迷信でも言い伝えでもなく
科学的にその理由を立証できることを
私は大人になってやっと理解した。
手を繋ぐこと、キスをすること…
そして、人を愛しいと思うこと
何もかもが初体験なのだ。
フィルターに覆われた自分自身と相手の本性。
それは――、恋愛初体験の人間には
非常にハードルが高すぎる。


16の夏、私は彼に出会った。
死んでもいいと――、思った。
彼を愛したまま死ねるなら本望と。


覚えたての子供のように不器用なセックスだった。
だが――。それも、回数を重ねて…
お互いの気持ちを伝え合う中で
甘く、極上に密な行為へと進化した。
彼に溺れていく日々。――私の頭の中で危険信号が点る。

彼ガ居ナイト、私ハキット…生キテイケナイ。

そんな時、神は二人に刑を執行した。


『…アメリカ？！――それ、本当…なの？』
『…冗談で、こんなこと言わねーよっ。
　親父の仕事の都合で…5年は、向こうだってさ。』
『5年もっ！？……そんな…ッ。』
『――ゴメン。でも、俺…絶対に、浮気とかしないからっ！
　…俺には、お前だけだから…。』


そう言って――、私を抱きしめた彼の腕は震えてた。
まるで、私達の別れを象徴しているかのよう。
……私は、悲しくて涙が止まらなかった。

だから、約束をしたのだ。