恋愛日和―愛してるの意味-
「じゃ、私バイト行くね。」
「…。」


まだ寝ぼけてるのだろう、
左手をひらひら振るだけで
返事が無い。
こんな事ですら、
私には当たり前のこと。
だけど、彼と一緒にいなければ
知ることは無かったのだ。


…にしても、くそ―っ、
今日は23歳の
誕生日なのになぁ…。


「あ、帰りにケ-キ
 買って来いよな。
 金は俺が出すから。」
「………。」


振り返った私を
見つめる彼の瞳



「…何で?ケ-キ?」
「何でって、
 今日お前の誕生日だろ?
 まさか、自分の誕生日
 忘れたわけじゃね-だろ-な。」
「…あははっ……なぁんだ…。
 何も変わってないじゃん。」
「何笑ってんの?
 最近のお前の考えてることって
 わけわかんねぇ―。」
「…そう?別に…。」


『好きだって
 言ってんじゃん!!
 ねぇ、聞いてよ!』



「あの頃と一緒だよ!」






このまま続いていく
こんな日常も…
やっぱり
嫌いになれないのは
そんなあなたと
一緒にいるからかもね。


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