大切な命
絶望
あたしは直接病院へ行った。
病院に着いてすぐ
お母さんと診察室に入った。
「単刀直入にいいますと……余命5年です」
「えっ?」
とお母さんが言ったのと同時に泣き出した。
あたしはなんとなくだけどわかっていた。
そんなに長くないって事を。
絶対あたしは5年も生きれないと思う。
だって…薬の数が徐々に…
徐々に増えてきているから。
「ちょっと外の空気吸って来るね」
と言い診察室を出た。
お母さんはずるい。
いつもあたしより先に泣いて…
あたしだってつらいんだよ?
あたしだって泣きたいんだよ?
でもお母さんが先に泣くから
あたしは泣けない。
あたしの泣く場所はどこですか?