大切な命

絶望







あたしは直接病院へ行った。



病院に着いてすぐ
お母さんと診察室に入った。






「単刀直入にいいますと……余命5年です」





「えっ?」
とお母さんが言ったのと同時に泣き出した。




あたしはなんとなくだけどわかっていた。


そんなに長くないって事を。




絶対あたしは5年も生きれないと思う。



だって…薬の数が徐々に…
徐々に増えてきているから。









「ちょっと外の空気吸って来るね」


と言い診察室を出た。




お母さんはずるい。
いつもあたしより先に泣いて…
あたしだってつらいんだよ?
あたしだって泣きたいんだよ?
でもお母さんが先に泣くから
あたしは泣けない。








あたしの泣く場所はどこですか?









< 5 / 12 >

この作品をシェア

pagetop