大好きです。




「あ、これ?」



私の視線に気づいた先輩は

笑いながら、窓を指差した









「これさー、ほとんど

さっき俺らが書いたやつなんだ」




キュッと音を立てて

先輩の細い指が、白い窓ガラスに線を書く









「あっ…」



小さく声を漏らした先輩は

急に制服の袖で、窓ガラスを拭き出した











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