君に伝えたかったコト
◇さくらside
私は、別に悪いことをしたとは思ってない。
引っかかったのだって、苛められるのだって、あの子に責任があるのよ。
私が何故あの子をあんな風にしたって? 決まってんじゃない。
ウザイし・何かあったら、すぐ泣くし・・・後、優しいのが気に食わなかっただけよ。
ただそれだけよ・・・・。ただそれだけなの。
多分、皆が思っていることよ。さくらだけじゃない・・・。
現にそうでしょ? 私が指令したら、誰かがマナに何かしてくれるじゃない。
そんなこと考えてると・・・・
「さくら~?どうしたの?行くよ!!」と杏子の声。
彼女の名前は、湊杏子〔ミナト アンズ〕。小さい頃からの幼馴染なの。
「ぁ・・・うん!!ごめん。今行くわ!!少し考え事してただけよ」・・・ほら。またあの子のせい。
あの子のことばかり考えていたから・・・。
さくらの頭からは、真奈海のことが離れなかった。
・・・どうしてなのよ!!あんなに憎たらしいのに。。。何で離れないのよ!!
「・・・ら?・・・くら?・・さくら?さくらってばァ!!さっきから変だよ!!」
「ぇ・・・?そうかしら...?アハハッ♪気のせいよ!!大丈夫よ☆」
「そう・・・そうならいいけどォ。。。」
「さて、、、帰りましょうか。お迎えが来てるのよ」
「分かった!!また明日ね☆さくら」そう言って、手を振りながら杏子と別れた。
車の中で、さくらは考えていた。・・・・そう。アノこのことを。
うっすらと、「お嬢様。今日のご飯はどうなさいましたか?」と聞こえてくるものの・・・
どうでも良かった。
ずっと考えてると、「お嬢様?どうかなさいましたか?」と執事の荒川に言われてしまった。。。
「ぇ・・・あ・・・何でもないわよ!!ご飯は済ませてきましたわ。私のことを気にしないで運転
してなさい」と言った。
「かしこまりました」
数十分後、家に着いた。