君に伝えたかったコト

 ――――――――――1年後―――――――――


私は、中学2年生になっていた。

さくらちゃんとも、相変わらずだった。

ある日、さくらちゃんは例のことを切り出した。

   「ねぇ。マナのお家には、、、何でお父さんが居ないの?」と。

イキナリ聞かれて、ビックリして・・・何もかもが止まったように感じた。

     でも、、、、さくらちゃんだけは手放したくない。

ただそれだけが、頭にあって・・・ちゃんと言った。

「・・・分かんない。。。のごめんね」

すると、さくらちゃんは・・・意外なことを言い出した。

「変な空気にしてごめんね?...でもね、さくらもその気持ち少し分かるの。。。
 だってね・・・さくらのパパとママは....本当のパパとママじゃないんだもん...」

「ぇ・・・」  何か言わなきゃ。そう思ったけれど、、、思わず。。。これしか声は出なかった。

「どうして、、、私にそのこと教えてくれたの。。。?」 そう聞くと、

「だって親友でしょ?」 あまりにも嬉しすぎて、、、、涙が溢れ出してきた。



真っ赤な夕日からは、一筋の光が降り注いで気がした。

そのとき、、、誓ったの。   さくらちゃんとずっと一緒に居ようと・・・



誓わなければ良かった。

私はまだ気づいていなかったの。   



          本当のさくらちゃんの正体を....
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