君に伝えたかったコト
『バタッ』

私は、意識を失ってしまった。。。。

「あら~。。。死んじゃったのかしら。。。w」といいながら、足で私の頭を踏みつけた。

そして・・・「二度と帰ってくんな」さくらちゃんはそう私に告げて、帰っていった。







それから数時間後、やっと私は気が付いた。

辺りは真っ暗だった。帰らなきゃ・・・そう思ったけど、、、さっきあったことを思い出すと、

力が抜けて、立つことさえ出来なかった。

それでも、、、最後の力を振り絞って、ふらつきながらも立ち上がり、トイレから出ようとした。

だが....そんな簡単なものじゃなかった。

           「ぁ・・・あれ? 開かない」

きっと、外側のドアにほうきかなにかでとめてあるのだろう。

最後の校内を調べる警備官も、適当に調べているため気づかなかったのだろう。

どうしよう....。

「あッ、、、ケータイ・・・。でも・・・かける相手が居ない。。。頼るはゆーくんだけ...。」

ゆーくんとは、チャットのお兄ちゃん。高校生で、たまたま近くの私立高校に通っていた。

1年半程前に初めて実際に会って、それからは、たまに遊んだりもしている。

「ゆーくんなら、、、」そんな気がして・・・・ゆーくんのケータイにかけてみた。

『プルルルル・・・プルルルル・・・』でない・・・。

もうダメだ・・・。

そう思ったときに、着信音が鳴り響いた。ゆーくんからかかってきたときだけ、

他の人と着信音が違うため、すぐにゆーくんからだと分かった。


< 8 / 11 >

この作品をシェア

pagetop