絶対に振り向かせる
 ドアを開け、僕は教室に入った。教室には誰も居らず、静かだった。
「まだ、早すぎたのかな」
 僕はそう呟いた。
 どうやら、座席順は出席番号らしく『席は出席番号順』と雑な字で書かれていた。
 僕は前から九番目の席に腰を下ろした。
 暫くし、数人の男子生徒が教室に入り、僕の存在に驚いたらしいが、僕はそんなのは気にせず、ずっと黒板の字を見つめていた。
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