人魚になったあたし。


「血行がよくなった…?」


ポチャンという水音とともにあたしの声は小さく響いた。



………ザバァ!


勢い良く立ち、置いておいたタオルで滴り落ちる雫を拭き取る。


チラリとみた時計は夜中の1時40分をさしていた。

「…誰か起きてっかな?」

そう呟き、パジャマを身につけ、リビングに向かった。



< 3 / 46 >

この作品をシェア

pagetop